初投稿です。
Children of Bodom (以下チルボド) は世界中でトップクラスの人気を誇り、2012年のLoudParkでは1ステージのトリを務めるなど、若手バンドのなかでもひとつ頭抜けている。人気の理由はこだわったメロや疾走感など色々あるが、そのひとつに独特なギターサウンドがある。彼らがどのような機材を用いて、世界トップレベルのギターサウンドを構築しているかを考察する。なお出典元を全て放棄したガバガバ記憶記事なので参考程度に。
初期~定石を捨てる~
- アーティスト: Children of Bodom
- 出版社/メーカー: Fontana Universal
- 発売日: 2008/04/29
- メディア: CD
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まず初期の機材はこのサードアルバムまで使用されている。主な構成は
・プリアンプ→Lee jackson GP-1000
・パワーアンプ→Lee jackson SP-1000
これと状況に応じてBOSS SD-1を使用してるとのことである。Cab はおそらくMarshall のスラントタイプ(ライブでいつもアレキシの後ろにあるやつ)かと思われる。プリアンプは Lee jackson 氏が製作したプリアンプ GP-1000 である。その他著名な使用者はザックワイルドとか、80年台後半の HR/HM ギタリストが好んで使用してたらしい。ぶっちゃけあんま知られていない。私も持っていたが、このプリアンプはかなり使いやすい。普通のディストーション・サウンドはミドルを上げることに抵抗があるものだが、このアンプはドンドン上げたくなる。ミドルが豊かでとても気持ちのいいサウンドを出力してくれる。アレキシ自身もミドルをほぼ MAX で使用してたらしい。しかし逆にいえばこのようなアンプはなかなかないので、代用がきかないものである。
パワーアンプはトランジスタ仕様である。ギターのパワーアンプといえば真空管だが、アレキシはあえてなのか、たまたまなのかはわからないがこちらを採用している。結果的にはモンモンと低音がならない、立ち上がりのスッキリしたギターサウンドを得ることに成功しており、彼らのスピード感あふれる演奏を更に加速させている。
中期~定石に戻る~
- アーティスト: Children Of Bodom
- 出版社/メーカー: Spinefarm
- 発売日: 2008/09/02
- メディア: CD
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それで次のアルバムではパワーアンプを VHT パワーアンプに変更してレコーディングされている。
詳しい型番はわからないが、おそらく KT 管を積んだモデルを使用していたと思われる。本アルバムではCドロップチューニングの曲もあることから、より重厚感のあるKT 管へ意向した様子が伺える。私はこのアルバムが一番好きだし、現代の非ドンシャリヘヴィサウンドの代表として非常に参考にしている。
後期~どうしてこうなった~
4thアルバムまでの成功によって一躍世界的なバンドとなったチルボド。ワールドワイドで興行を行いはじめた結果、機材の管理もシビアになり、古い機材であった Lee jackson のモノは敬遠されはじめた。
ということでAre You Dead Yetからは、SLAYER のケリー・キングシグネイチャーモデル JCM800KK を使用してレコーディング。…が、正直ゴンゴンうるさいよね。重たいサウンドではあるんだけども、自分らのカバーバンドがやり始めるようなサウンドを出してしまった。アンプに合わせて、作風を変えたのか。作風に合わせて、アンプを変えたのか。せめて後者であってほしいが、チルボドのサウンドはこのアルバムを機会に大きくシフトしていく。
現在ではENGLとエンドース契約を結び、E530を使用している模様。
CHILDREN OF BODOM - Halo of Blood (OFFICIAL ...
多分ENGLを使用して、録音した最新曲。ENGLのモダンハイゲインが活かされ、割とすき。とはいえこの音で昔の曲をやるのは…というのが正直なところ。
ともあれ、今後ともチルボドがやりたいことを受けとめるというのがファンというもの。また新しいギターサウンドを提供してくれることを楽しみにしている。