おわわのレビュー

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エレキギターでのダウンチューニング時における最適なゲージの選び方

ダウンチューニングを行う際、弦のゲージをどうするか悩んでいる方に、選定の仕方をお伝えします。

前提として、弦の質や種類は考慮しません。

ダウンチューニング向けの商品が販売されていますがそれは無視します。ダウンチューニングにおいて一番に重要なのは弦の質でなく、太さです。太さによる適切なテンションを張ることがなによりも優先となります。

基準となる、レギュラーチューニングのゲージでのテンションを求める

ご自身がレギュラーチューニングにて使っているゲージを確認します。
私はエリクサーの弦を使っていますので、エリクサーのホームページからテンション一覧を引用します。

このように、各弦のテンションを参照することができます。
ご自身が使っている弦のメーカーにテンションの記載がなければ、シミュレーションサイトを利用します

www.evertune.com

方法は簡単。使用しているゲージと各音程(EADGBE)を入力するだけです。必要に応じてスケールを変更してください。

スタンダードチューニングのテンションを参考に、ダウンチューニング時のテンションを予測する

仮に、先程のエリクサーの9-46セットをスタンダードで使っているとします。
さきほどのシミュレーションサイトを用いて、ダウンチューニングをした時のテンションが、スタンダードに近くなるようにゲージを選定しています。
例として、一音下げのチューニングを考えたとき、

おおよそ近い値を選ぶとこのようになりました。ただ、もちろんこの010-013-019-030-040-052といった歪なセットは販売されておりません。この結果から近いセットを選んでいきます。
私は一音下げもエリクサーを使用しており、010-013-017-032-042-052のLight-Heavyセットを使用しています。先程のシミュレーション値と大体近いゲージですので、スタンダードチューニングの感じと同じように演奏できています。

このように目的のダウンチューニング時のシミュレーションをすることによって適切なゲージを予測できるようになります。
もう少し下げて、6弦をBまで落とす2音半下げを狙うとします。046のEのテンション17.48であり、これに必要なゲージは060(テンション17.08)となります。7弦のセットにはよく052が付属していますが、052だとテンションは12.36であり、全くテンション感が足りていないことがわかります。

最後はプレイ方法で考える

目安を決めたら演奏する内容をもとにゲージを考えます。例えば5-6弦をよくベンドするならばこのあたりが少しゆるいゲージがよいでしょうし、全弦に渡ってチョーキングやビブラートをあまりしないシステマチックな演奏なら、より太いゲージにするのがいいでしょう。また、ダウンチューニング時は緩めにしたいので全体的にゆるくするというのもありです。さきほどの数値を目安にゲージを前後させてみましょう。

適切なテンションでダウンチューニングを楽しもう

適切なテンションが得られていれば、押弦による音程変化は最小限で収まるようになり、ピッチも安定します。最適なゲージでダウンチューニングを楽しみましょう。
なお、ゲージが太くなるとナットにはまらない、ペグに入らないなどギターが対応できない場合があります。不安な方はリペアマンに相談すると良いでしょう。